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鬼姫合戦(新生鬼ごっこ)普及委員会
考案意図
鬼姫合戦(新生鬼ごっこ)は、足の速さだけで勝負が決まってしまう伝統的な鬼ごっこの差別的な理不尽を是正し、運動が苦手な子でも対等な条件で参加することができるように工夫した、時代劇の殺陣を模倣した演劇性の高い戦いごっこです。
通常の鬼ごっこでは、足の遅い子は真っ先に鬼から狙われやすい上に、一度鬼になってしまうと二度と鬼から抜け出せなくなってしまいます。
鬼になった途端に周りの子から足の遅さをからかわれることも多く、惨めな気持ちになってしまいやすいです。
そこで、鬼ごっこの不平等感をなくすために、「追いかけっこ」ではなく「戦いごっこ」を基礎に置き、鬼を悪者ではなく正義の味方とし、足の速さだけで勝負が決まらない高度な鬼ごっこを普及させようと思いました。
また、鬼姫合戦は、女の子が中心となって男の子と一緒に遊ぶことを想定しているため、児童期や少年期において異性との接し方を学ぶ機会ともなり、教育的効果も期待されます。
遊戯概要
【遊戯名】
鬼姫合戦(新生鬼ごっこ)
【考案者】
秋元惟史(作家名義・民富田智明) 原作・「鬼神童女遊侠伝」シリーズ
平成31年1月6日考案
【遊戯方法】
一定の範囲内で戦場を設け、向かい合って善玉(鬼姫軍)と悪玉(妖賊軍)の陣に分かれ、人質となった民衆の救出をかけた攻防戦を行う、日本時代劇の殺陣を模倣した男女混合で行われる演劇性の高い遊びである。
【構成人員】
〇善玉
鬼姫山三神
お凜様 1人 必須
牙吉 1人 任意
飛丸 1人 任意
土地神 複数人 任意
〇悪玉
妖賊
親分 1人 必須
子分 複数人 任意
〇人質 最低1人以上 必須
最低でも3人いれば実施でき、役柄の性別は問わない。
お凜様の役は女の子が演じるのを想定しているが、遊びの場に女の子がいない場合、芝居の伝統に則して女形として男の子が演じるものとする。
お凜様の役は花形の主役であるので、お凜様の役を担うのは最大の名誉である。
配役の決定は、じゃんけんやくじ引きによるものとする。
【勝敗条件】
〇善玉
勝利……敵の全滅又は人質の救出
敗北……味方の全滅、人質の殺害
〇悪玉
勝利……敵の全滅、人質の殺害
敗北……味方の全滅又は人質の救出
【攻撃方法】
敵への攻撃は、安全な武器による打撃を中心に、投擲や射撃を絡めて行うことができ、討ち死にの判定は自己申告による。
倒された者は直ちに場外に離脱して待機する。
善玉悪玉ともに、大将のみ複数回の攻撃を耐えることができるものとし、その耐久力は遊戯者が事前に協議して決めるものとする。
大将以外は、原則として1回の攻撃で討ち死にするものとする。
【使用武器】
使用可能な武器は、怪我のない安全なものとする。
どのようなものを武器として使うかは、遊戯者が事前に協議して決めるものとする。
〇打撃武器
新聞紙などを巻いて作った棒状の打刀、長刀など
〇投擲武器
柔らかいゴムボールなど
〇射撃武器
水鉄砲など
【人質救出】
鬼姫軍は、妖賊軍の陣地から人質を救出することができる。
人質が敵の攻撃を受けることなく鬼姫軍の陣地に到達すれば救出の成功となり、妖賊軍の陣地から人質が一人残らずいなくなれば鬼姫軍が勝利する。
人質が鬼姫軍の陣地に到達する前に敵の攻撃を受けた場合は救出の失敗となり、人質が一人残らず討ち取られると妖賊軍が勝利する。
【人質脱出】
人質は、鬼姫軍の救出を待つことなく、自分の判断で妖賊軍の陣地から脱出をすることができる。
人質が敵の攻撃を受けることなく鬼姫軍の陣地に到達すれば脱出の成功となり、妖賊軍の陣地から人質が一人残らずいなくなれば鬼姫軍が勝利する。
人質が鬼姫軍の陣地に到達する前に敵の攻撃を受けた場合は脱出の失敗となり、人質が一人残らず討ち取られると妖賊軍が勝利する。
この脱出ルールにより、人質役が待ちぼうけをすることがないので、退屈になるのを防げる。